動脈硬化とそのメカニズムから見た対策

中高年になって動脈硬化が進んでませんか?・・

「ドロドロ血液」ほったらかしの結果の「動脈硬化とは」、どんな状態なん?

調査員

調査員の岡村です

(→写真は、血管の内膜にリポたんぱく(俗称悪玉コレステロール)が溜まり、細くなった状態)

動脈硬化の写真 動脈硬化は、
写真血管モデルのように、動脈の内側におかゆ状の隆起が起こる状態のことを言うようです。

このモデル写真は、よく見ると間違いがあります。

実際は血管の内壁(赤い部分)から盛り上がって来るため、滑らかな隆起(黄色い部分)であり、色の違いはあっても 段違いの境界線はないはずです。

黄色い部分のおかゆ状の隆起は、プラーク(※注記)と言い、血管の内膜下にリポたんぱく (悪玉コレステ)が蓄積されて起き、 血液の流れの遅い部位に発生しやすいようですが、その詳しい仕組みについてはまだよくわかっていないと言うことです。

 一般的に、動脈硬化は、脂質異常症(高脂血症)や糖尿病、高血圧、タバコの喫煙などの原因によって起こると考えられています。

※注記:プラークとは、身体の一部または臓器の組織にみられる異常な小斑点。プラークは、血管内のコレステロールなど、体液に由来する物質が蓄積したものであるとも考えられる。歯の場合は、歯垢(しこう、はくそ)のことである。

動脈硬化になるメカニズムについて

まず、初歩の入門的な知識からはいりましょ。

コレステロールは脂質の一つで、人間が生きていく上で、必要不可欠な栄養素ということです。
ところが、食べ過ぎ、美食?、飽食などで、メタボとなって、コレステロール値(血清中に含まれているコレステロール濃度)が 増え過ぎた場合が問題となります。

●1.高脂血症になる:血液中にコレステロールや中性脂肪などの脂質が異常に増える。

 健康的な血管を流れる血液は、「さらさら血液」です。 しかし、コレステロールや中性脂肪といった脂質が増加することにより、血液は「ドロドロ」に変化し、 危険な方向へと向かい始めるようです。
 この脂質の多い血液は粘り気が強くなり、動脈の内壁に付着しやすくなると言うのです。

●2.かゆ状の隆起をつくる:血管内膜に入り込んだコレステロールなどが写真の黄色い部分の おかゆ状の隆起(プラーク)を形成し血管が狭くなっていく。

 持病に高血圧や糖尿病がある人や、喫煙、ストレスなどのある人には、これらによって、刺激を受けたり、 傷ついたりして、血管の内皮細胞から内膜にまで、悪玉LDLコレステロールは侵入するのです。

 侵入したこの悪玉コレステロールは、さらに、酸化され、変性し、より動脈硬化を起こしやすい酸化LDL となります。

また、傷ついた血管内皮細胞には、治すために白血球の単球が接着し、白血球が内膜に侵入し、 マクロファージという細胞に変わるようです。

このマクロファージが、酸化LDLを取り込み、血管内膜で溜まっていって、かゆ状の隆起をつくるのです。 これをプラークと呼び、動脈硬化が始まったのです。

●3.心筋梗塞、狭心症、脳梗塞などの原因:高脂血症は動脈硬化のきっかけ、心筋梗塞、 狭心症、脳梗塞などの原因に。

なんらかの刺激でプラークが破裂すると、それを修復しようと血小板が集まり、 かさぶたのような血栓が作られます。

その結果、血管内腔がさらに狭くなったり、完全に閉塞したりして、血液の流れが悪くなっていくという。
高脂血症の状態が長引けば、このように動脈硬化が起こり、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞などの原因となること が十分考えられるようです。
(第一三共のホームページ「高脂血症と動脈硬化のメカニズム」を参照)

いやー、自分のことながら、こわいですねー、おそろしいですねー。書いていてゾーっとしてます。なんとかしたいー。

じゃーどうしたらいいのだろうか、メカニズムの中に対策のヒントが多くあるゾ!

1.まず、高脂血症にならないようにする。
 つまり、「さらさら血液」になる努力をするのだー。

2.高脂血症になってしまったら。次に起こること(生理現象)を予防し、これを防ぐのだー。

●高血圧や●糖尿病にならないようにする。(なった人は直すしかないよ!)
●喫煙はすぐに止める。
●ストレスのある人は、ならないような環境に変えて行くのです。

 3.4つもあるので、もし、これらの1つが出来ないために、悪玉コレステロールに血管の内側の膜内に侵入 されてしまったらどうすればいいのでしょうか。

 上に書いた、「侵入した悪玉コレステロールは(活性酸素によって)酸化され、変性し、より動脈硬化を起こしやすい酸化LDL となる」のを防げれば良いのです。

つまり、やがては、プラーク(かゆ状の隆起)に発達する原因である「LDLの酸化」を起こさせなければ良いのです。

これには、LDLコレステロールを酸化させない、 つまり、抗酸化作用のある食べ物を日常的に食べることも、その対策の一つなのです。

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【食べものや飲み物で対策できるのだー!】


 例えば、フランス料理には、フォアグラや肉類、バター、生クリーム、チーズといった、動物性の脂肪がたっぷり含まれた 材料が使われている。当然、フランスでは、心臓病が多いかと思います。

 しかし、意外なことに、心臓病の死亡率は、欧米諸国の中でも、低いのです。 これは、フレンチ・パラドックスと 呼ばれて、大きな謎だったようです。

しかし、この謎を解くカギは、フランス料理と言えば、★赤ワインに隠されていたのです。

上に書いたように、「動脈硬化は、悪玉コレステが活性酸素によって、酸化された酸化LDLになることで、 プラーク(かゆ状の隆起)が引き起こされます」

そこで、動脈硬化を予防するには、活性酸素によるLDLコレステの酸化を防がなくてはなりませんが、この役割を果たしていた のは、実は赤ワインだった。

 赤ワインには、活性酸素の害を防ぐ、抗酸化作用のあるポリフェノールが 豊富に含まれていたのです。

 この話は、食物健康科学科教授の板倉広重さんの本に詳しいのですが、別のページで詳しくやりましょう。

 また、赤ワイン以外にも、多くの食べ物があります。 日本人には、そのひとつが、古くからの知恵の食品、★納豆なのです。

 大豆に含まれる脂肪分は約85%が、リノール酸・リノレン酸といった身体に良い不飽和脂肪酸 (コレステロールは0)で、必須脂肪酸とも呼ばれ、特にリノール酸が50~60%も占めているのが特徴です。

納豆に含まれる、リノール酸はコレステロール値や中性脂肪値を下げる作用がある(米国の研究により)のです。

 つまり、納豆は、悪玉コレステロール値や中性脂肪値そのものを下げてくれるので、結果的に動脈硬化や心臓病を防ぎます。

 以上の結論です。

 1.赤ワイン」を毎日飲み、
 2.納豆」を毎日食べましょう。

 自分は、納豆は1日おきくらいに食べていますので、これからは、「赤ワイン」を毎日飲むことにします。

注記

1.善玉コレステロールHDL(高密度リポたんぱく)の役割は、血管の掃除屋さんとも呼ばれ、 体内の不必要なゴミとなったコレステロールを肝臓に回収するのが仕事です。 このため善玉コレステロールと呼ばれる。

 これに対して、悪玉コレステロールLDL(低密度リポたんぱく)の役割は、肝臓から栄養素であるコレステロールを全身のすみずみの細胞まで運ぶのが仕事で、 どちらも大切な役割をしているのです。

2.リポタンパク(俗称では、コレステロール)とは、中性脂肪やコレステロールを多く含む球状粒子。コレステロールは、 自分自身とリポタンパク質でつくる複合体(善玉、悪玉コレステロールと呼ばれる) となって、血管中を輸送される。

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