「血液サラサラ」になりたぃー、どろどろ血液を改善したぃー、その方法
血液サラサラになる方法(エピソード1)- DHA、EPA発見、イヌイット健康の秘密
「血液サラサラ」になりてぃー。そう思ったのでその方法をいろいろと調べて見たんです。
調査員の岡村です
北極圏に暮らすイヌイットの人たちは、なぜか急性心筋梗塞、多発性硬化症、乾せん、糖尿病などにかかる率が少なかったのです。
(マルハニチロホールディングッス「DHAのチカラ」)
アザラシなどの海棲類を主食としていたグリーンランドの先住民族イヌイットは、心血管系疾患による死亡率がデンマークの白人に比べて
非常に低いことが、1970年代の疫学調査により認められていました。
さらに、イヌイットでは魚やアザラシの脂肪に多く含まれるイコサペント酸(EPA)が血中に多く含まれていることがわかり、
脂肪酸が注目されはじめました。
これらの疫学調査から、EPAを多く摂取することにより、心血管系疾患を予防できることが示唆されました。
製薬会社の「持田製薬」は、このEPAにいち早く着目し、さまざまな薬理作用を研究して来ました。その成果は
医療の現場で活かされているようです。
(持田製薬エパデールの「EPAが注目された理由」
)
約1000人のイヌイットが暮らすグリーンランド西海岸の小島、UmamaK。
北緯 71°に位置するこの町の人々は狩猟や漁業を営んでおり、アザラシや海鳥、鯨、カレイやサケを好んで食べます。
イモ類と野菜はまったく食べません。
1972年、デンマークの Alborg病院の H. O. Bangと J. Dyerbergがここで暮らすイヌイットから採血し、
その血中脂質をデンマーク人の 316名の血中脂質と比較したところ、驚くべき事実が判明しました。
なんとすべての年齢層で、デンマーク人よりもイヌイットの方が血中脂質の低いことがわかったのです。
同様に、血中コレステロールや血中トリグリセリドも、各年齢層でイヌイットの方がデンマーク人よりも低くなっていました。
さらにイヌイットとデンマーク人の罹患率の比較では、急性心筋梗塞、多発性硬化症、乾せん、糖尿病による罹患率が
デンマーク人と比べてイヌイットは低いとわかりました。
イヌイットとデンマーク人の罹患率の比較
疾患名 | イヌイット | デンマーク人 |
---|---|---|
急性心筋梗塞 | 3 (%) | 40 (%) |
多発性硬化症 | 0 (%) | 2 (%) |
乾せん | 2 (%) | 40 (%) |
糖尿病 | 1 (%) | 9 (%) |
消化器系潰瘍 | 19 (%) | 29 (%) |
つまり
「肉食習慣のイヌイットは西欧型食習慣のデンマーク人よりも血中脂質レベルが低く、
冠動脈心疾患などの循環器系疾患にかかりづらい」という驚くべき事実が判明したのです。
米国FDA(米国食品医薬品局)もその効果を追認
H. O. Bangと J. Dyerbergはさらに研究を続け、イヌイットの食事に含まれる脂質成分を詳細に調べました。
すると、
「DHAやエイコサペンタエン酸 ( EPA)など、多価不飽和脂肪酸」がイヌイット食に多く含まれていて、
血中脂質を低下させ、循環器系疾患の危険率を低下させている可能性が示唆されました。
((マルハニチロからのデータ引用)Acta Med Scand. Vol. 200, pp. 69?73、 1976)。
これがDHA、EPA研究の幕開けでした。
その後、日本を含む各国で臨床試験が繰り返され、DHAは血中脂質を低下させ冠動脈心疾患の危険率を低下させると証明されています。
2004年には、FDA(Food and Drug Administration:米国食品医薬品局)が「DHAを含むω-3という脂質が冠動脈心疾患の危険率を低下させる」と認めています。
製薬会社の「持田製薬」は、高脂血症や閉塞性動脈硬化症の患者に医療用医薬品、高純度EPA製剤を薦めています。
また、EPAを上手にとるコツとして、青身魚に多く含まれることから、その魚料理のレシピも公開しています。
★【関連ページ】:
●血液サラサラと血液ドロドロ
●血栓を溶かす
引用出典
マルハニチロホールディングッス「DHAのチカラ」、 および、持田製薬エパデールの「EPAが注目された理由」 に出ていた内容から、参照、引用させてもらいました。